トカゲのおかげ

 東邦大学の爬虫類両生類学者の長谷川先生のエッセイをたまたま発見。
トカゲのおかげ 一章
トカゲのおかげ 二章
 歩くだけでわさわさトカゲがあふれてきたという昔の三宅島の描写がすごいですね。

 オオバヤシャブシガクアジサイの茂る林の中を狭い切り通し道が通り、木々の隙間から太陽の光が注ぎ、地面にまだら模様をつくっている。日のあたる場所に何気なく足を踏み入れてみる。ざざっと音がしてトカゲが林の奥に向かって逃げていく。オカダトカゲだ。10匹ぐらいいるだろうか。一足10匹。数歩あるいてまた1歩、草むらに足を踏み入れる。また10数匹、ざざざっと逃げていく。切れ目がない。なんてたくさんのトカゲだろう。道を歩いているだけでトカゲがどんどん見つかる。さがす必要なんてまったくないのだった。

 自分が三宅島に行ったときは、人為移入したイタチのせいで捕食しつくされて、一日に一匹でも見れればいいほうでした。目当てだったアカコッコは結構見れたけれど、あれもどんくさい鳥でした。
 去年の9月から更新が止まっているようですが、続きが読みたいです。 
 親ページの写真図鑑のすすめとかは、仕事でも真似させてもらってもいいかもですね*1

*1:寄生虫識別図鑑とか